決算の早期化に対応するために導入
――旧バージョンの「SeaCAST」時代からこの会
計システムを使っているそうですね。
五條■
2001年4月から「SeaCAST」を本格稼働しました。導入の検討は2000年以前から始めており、2000年度の後半は従前の会計システムと「SeaCAST」を並行して使い、2001年度から「SeaCAST」に完全に切り替えました。
――なぜ、新会計システムが必要だったのですか。
五條■
当時は親会社から決算の早期化を求められていましたが、従前の会計システムでは対応できないことが明白でした。手書きの伝票をOCR(光学文字認識)で読み込んでデータにし、台帳などを出力していた環境です。1カ月分の伝票が揃わないとOCRに取り込むことができず、さらに翌月初めから作業に取り掛かり、科目のチェックから債権・債務の消し込みなどを1つひとつ確認して、前月分の月次決算が仕上がるまで2~3週間かかりました。
併せて、船主様からもデータ提出の迅速化が求められていたため、新会計システムの導入は必須でした。その時にYJK Solutions社の船費管理システムを使っていた関係で、YJK社からエイ・アイ・エス社の紹介を受けて、導入を決めました。