――「Sea CASTⅡ」の導入からまだ日が浅いとお聞きしました。
小宮山■
「社内ITの再構築」が行われ、その一環として「業務プロセスの電子化プロジェクト」が2012年度から立ち上がり、会計チームとしては伝票およびエビデンス等の電子化を行いました。当時使用していた会計システムは導入から8年が経過し、刷新するタイミングでもありました。今回の会計システムの導入は2013年度に検討を始め、「SeaCASTⅡ」が稼働したのは2014年度からです。
――検討を経て「Sea CAST Ⅱ」を選んだポイントは何だったのでしょう。
小宮山■
システムの選定において一番のポイントは“ みんなの役に立つ会計システム” でした。優れたシステムでも使われなければ効果を発揮できません。前の会計システムは導入に躓いたまま多くの機能が使用されておりませんでした。また、同時に導入した販売管理のシステムは、オリジナルで作り込んだことが徒となり、その後の変化に対応ができず、結果的に使いこなせませんでした。その経験から、今回は「ノンカスタマイズでの導入」が条件でした。
当時、現行の会計システムのバージョンアップ、大手ベンダーの会計システムの新規採用、そして「SeaCASTⅡ」―という3 つを検討していました。「SeaCASTⅡ」を選定するに至った決め手は、海運会社に特化した機能を備えていること。そして会計を専門としない人でも操作がしやすい点です。加えて、「Sea CASTⅡ」はそれまでオプションだった機能を標準仕様として兼ね備えてバージョンアップしており「ノンカスタマイズでの導入」という弊社のニーズにもマッチしました。