１. 導入に至った経緯を教えて下さい

外貨へ対応なども含めて、ワインインポータの業務システムにも対応できるとのことで、システム導入を致しました。導入前は、私が作ったスタンドアローンシステムだったんですよ（笑）

２. システム化するにあたって、気を付けていた箇所についてお聞かせ下さい

初めて大規模な物流管理のシステムを導入するという事で、色々と気を使いました。
特に、今まで人が行ってきた作業をシステム化するわけですから、ファジーな部分に対応出来るように気を付けましたね。例えば輸入等行う場合、当社ではメーカーとなるのが現地の小さな農家であることが多い為、契約どおりに船積みされていない場合があります。又航海時間も長い為、破損等が発生する場合もあり、システムで入力した数値と異なるケースが発生する事もあります。そういった内容を柔軟に訂正出来るような自由度の高いシステムになる様に気をつけました。

３. システム化してどんなメリットがありましたか？

今までスタンドアローンだった当社のシステムが、LAN 環境で使用できるようになり、複数人で使用可能になった所が大きいですね。又、今まで人が行っていた輸入や物流の経費、各種税金を輸入したワインの１本毎原価に反映させたり、外貨の為替計算等、面倒な作業をシステムが計算してくれるので、作業時間の大幅な短縮が出来る様になりました。さらには、会計システムとも連動していますので、売上・仕入・売掛・買掛の管理から会計までが全て連動しており、一元管理が可能となり非常に便利ですね。

４. ワインインポーター業界がシステム化する場合のメリットを教えて下さい

取扱量によるとは思うのですが、システム化する事により、今までエクセルで計算していた部分について、格段に時間の節約が可能になりますね。もし現在もエクセル等で運用を行っていたとしたら、売上伝票入力１つとっても、追いつかないのではないでしょうか？既に取引量が多い場合や、今後取引量の増加を見込まれているようでしたら、物量に比例して作業量も増えていきますので、対応できなくなってくると思います。ですので、それを解消する為にシステム化は必須ですね。
又、AIS さんのシステムは、当社のシステムを基に作られているとの事なので、FIT 度もある程度あるのではないでしょうか？

５. 今後の御社の展望についてお聞かせ下さい

今後も、ワイン事業において、クオリティをあげることに努めて参ります。具体的には、ワインは生産された品質を変える事無くお客様にお届けすることがとても難しいものなんです。プロでも、どこにストレージされたなど、トレーサビリティーが難しいと言われています。もちろん当社は物流にまで責任を持って管理しておりますので、トレーサビリティーに問題はないのですが、品質管理を含め一層細部にこだわり、クオリティーを上げていきます。そして、お客様に更なる満足をいただけるよう一層努力してまいります。